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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象はベトナムを中心に海外人材の派遣事業を手掛ける関 岳彦さん。誰もが日本からすぐ足を運ぶことができる東南アジアの魅力について伺いました。

── 関さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

今やっていることは人材領域ですね。ベトナムへの進出支援事業であったり、日本への海外人材の派遣事業を手掛けています。

── 海外人材派遣。

日本の人口減少が激しく、労働力不足が深刻化しています。だからこそ東南アジアの方々に日本で働く機会を届けているんです。ただ、ベトナム国内の所得が上がってきたこともあり、近頃はインドネシアやミャンマーからも人を送り出しています。ホーチミンに拠点を構えて各国の人材を扱っているので頭のスイッチの切り替えが大変ですね(笑)

各国を駆け回って人材を日本に送り届ける関さん(ミャンマー 2023)

── どうしてこの事業を?

元々は、今ある会社の海外進出から始まったんです。社長がリクルート出身で、ベトナムでもリクルート的な人材ビジネスをしたいとのことで自分が送り出されたんです。任期を提示されることもなく、日本に帰ってくるなと言われて(笑)

── それで会社を立ち上げたと。

最初は人材情報を取り扱うようなメディアからスタートして、紆余曲折を経て人材事業に集中していきました。2005年に渡航したので、気付けばもう18年目ですね。

紆余曲折を経て18年目の仲間たちとの集合写真

── そんな関さんがStartupWeeknd(以下SW)をベトナムで開催しようと思われたのは、いったいどんなきっかけがあったのでしょうか?

当時、僕らの方で日本人の目を海外に向けさせたいと思って、学生向けに体験型学習モデルを応用した海外インターンシップ事業を手掛けていたんですね。ベトナム人と日本人が一緒になって、企業が設定したテーマを元にプランを作り上げて提案するような機会を。その輪の中に関西大学があって、キーパーソンの財前さんがやってきたんです。

── キーパーソンの財前さん。

関西大学の中にStartupCafeがあって、そこの指揮を執っていたのが財前さんだったんです。社会人教育に力を入れて起業家を育成しようとの取り組みをされていることを伺って、スタートアップと言えば中本さん!ということでぜひ繋げたいとご提案をいただいて(笑)全てはそこから始まりましたね。

関西大学でStartupCafeを指揮されていた財前さん

── そこで財前さんと中本から話を聞いて、開催に踏み出したのはどういった背景があったのでしょうか?

東南アジアが成長していてチャンスがあるからこそ、挑戦する日本人が一人でも増えて欲しい、それに向けて一助になるなと思ったんです。現地にやってきて感じているのですが、海外で退路を断ってゼロイチをスタートさせる日本人はそういない。大抵は大手企業の出来上がったバリューチェーンの一部を一時的に担って昇進の道具を得るだけ。けれども逆に欧米系の人たちは挑戦者で溢れ返っていて、ギャップを目の当たりにせずにはいられませんでした。

── そのギャップ解消に向けて動き出したと。

当時、起業家の方々とお付き合いを始めていたので、僕ら自身も前に立って新規事業を起こしていこう、繋がりを強化していこうとテーマを掲げていて、それがぴったりSWと合ったんですね。そこで日本人起業家を海外で増やしていこう!と盛り上がり意気投合したわけです。

── そして準備を経て実現したホーチミンでの初開催は如何でしたか?

一言でいうと楽しかったですね(笑)いろいろ仕事をされていて忙しい方々であるにも関わらず、日本からベトナムまで超強行軍のスケジュールでやってきて、週末のお祭り騒ぎの中で休まむことなくエネルギーを全て費やし事業を作り上げ、結果発表を迎えた時の清々しさ(笑)懇親会での乾杯が本当に気持ちよかったですね(笑)

ベトナムで超強行軍のスケジュールを乗り越え事業立ち上げ(SW Ho Chi minh)

── ホーチミンの熱気と共に乾杯した日の夜は自分も忘れられません。その後、ハノイでもSW開催に至りましたが、それはどういった背景があったのでしょうか?

やるからには、ベトナムの中でもITで進出している三大都市で開催したかったんです(笑)ホーチミン、ハノイ、ダナンと連続させて(笑)もちろん都市毎に空気感は若干異なるものの、ベトナムは総じて何かをやりたくなるようなわくわく感で満ちていることに加えて、そこにITが掛け合わさることで何か新しいことが生まれ易くなると考えたんです。

── コロナも落ち着きましたし、次はダナンやバリ開催に向けて再始動せねば、ですね(笑)それはさておき、アイデアをカタチにするために欠かせない心構えはなんだと関さんはお考えですか?

難しく考えないこと。そしてやれるところから始めること。この二つだと考えています。

── その心は?

僕たちは難しく考えれば考えるほど、リスクを先に考えてしまう。そしてやらない方がいいんじゃないかっていう結論に簡単に至ってしまう。ユニコーンになった方々の起業年齢を調べてみると、やっぱり20代前半とか若い頃が多いんですね。根拠のない自信だけがあって、リスクを考えずに飛び込むことで物事は前に進んでいったんじゃないでしょうか。

── 考え過ぎずに飛び込む。

どれだけ綿密な事業計画書を立ててもスタートアップはできなくって。ほとんどの成功した会社は初期の計画通りに進んでおらず何度もピボットしていることがその証だと思うんです。だからこそ、やれるところからちょこちょこやってみて、できそうだなと思ったら大きく勝負する。最初から頭でっかちに描き過ぎると何もできなくなっていくんです。

頭でっかちにならず、まずは動き始めるところからスタートアップを(SW Hanoi)

── 計画重視ではなく行動重視。素敵な言葉をありがとうございます。そんな挑戦者を支える方は何に気を付けるべきでしょうか?

中本さんはその第一人者として既に体現されていらっしゃると思うのですが、支える人は常にポジティブな空気を持つことが大事ではないでしょうか。

── ポジティブな空気。

得てしてCEOやFounderはその立場故に孤独になりがち。もちろん孤独に打ち勝つことができれば素晴らしいですが、みんながみんなそうではない。だからこそ、否定的な空気を作らずに、こういう可能性もあるんじゃないか、もっとできるんじゃないか、こんな風にすればチャンスはあるよ、といったメンタル面のポジティブさを届け続けることが欠かせないと思うんです。

── メンタル面のポジティブさを届け続ける。

実は僕自身も、辞めたいなと思うこと、あるんですよ(笑)起業家と違って本当の意味でゼロから立ち上げたわけでもないけれども、事業立ち上げに挑戦している中で心が折れそうになったことはあるんです。けれどもそんな時、前を見させてくれ、心強い言葉を授けてくれて、前に進み続けることができた。そういう人たちがいるかいないか、それが挑戦者の事業の飛躍と継続に大きく関わってくると感じています。

── そんなポジティブな空気に包まれるコミュニティを育てるには、どうすれば良いでしょうか?

常に何をGIVEできるか考え、貢献できるものを持ち寄ることではないでしょうか。

ベトナムにて登壇され有益な情報を届けられる関さん

── Pay Forward.

コミュニティは一人一人が貢献して出来上がるエネルギーの総和、GIVEの集合体だと僕は思っているんです。もしそこにコミュニティから何かを得ようとする人たちが増え過ぎてしまうと、コミュニティが持つエネルギーがゼロになり消滅してしまう。だからこそ、貢献するスタンスを持つ仲間を集めることこそが、コミュニティを成長させる鍵となるのではないでしょうか。

── コミュニティは貢献の集合体、素敵な言葉をありがとうございます。海外で挑戦を重ねられる関さんから、日本でくすぶっている皆さまにメッセージをいただけますか?

僕は前からずっと言い続けているんです、人生一回だと。地球という広大なフィールドがあるにも関わらず、日本という限られた場所に住んで、この一度しかない人生を終えていいんだろうかと。日本だけでは見ることも感じることもできない異次元の光景が、実はすぐそこに広がっているんです。

── すぐそこにある異次元の光景。

確かに世界は戦争や飢餓まで悲しいことが起こり続けていて、世界の全てが素晴らしいわけじゃない。けれどもそこで日本の中に閉じることなく、広い広い世界の中からいいとこ取りをして欲しいんです。縄文時代や江戸時代に比べたらテクノロジーが発達して自由度が増していて、その恩恵を僕らは受けられるんです。

── 使わなければ勿体ない環境がそこにはある。

チャンスはすぐそこにあって、活力が生まれ未来が変わっていく。たった数時間で行けてしまう東南アジアで何が起こっているのか、何が始まろうとしているのか、ぜひ別世界を見に来て欲しいです。

たった数時間で行けてしまうチャンスと活力に溢れた異世界

── 自分たちは恵まれていることを忘れずに、世界を取り込んで生きていこうとのメッセージが胸に響きました。最後に、関さんと同じ想いを持って活躍する仲間にエールをいただけますか?

愛が未来を生む原動力になることを忘れずに、ポジティブに愛を伝え続けていきましょう!

── 噛み砕いてお願いします(笑)

僕はベトナムが大好きなんです。愛があるからこそ、魅力を言語化して人に届けることができるんです。愛があるからこそ、ポジティブな言葉で表現できるんです。例えばもしベトナムが悲惨な状況なので助けて下さい、と言ったらそこで何かを仕掛けたいという気持ちを起こすのは難しいですよね、だからこそ、チャンスがあると現地に居るからこそポジティブな部分を伝え続けることが出来る、その役割を全うすることが私の立場だと思っています。愛を忘れずに、行動と発信を続けていきましょう!

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.