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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は山口県で税務相談のお仕事を手掛ける端田 綾子さん。北九州にスタートアップコミュニティを持ち込まれた想いやコミュニティ継続の秘訣について伺いました。

── 端田さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

税理士事務所で税務相談の仕事をしています。四年前に子供が産まれて、さてこれからの20年間どのようなキャリアを築こうかなと思った時に、「そうだ、転職しよう!」とフットワーク軽めに決意しました(笑)

── どうしてその道へ?

それまでは約18年間、山口銀行でキャリアを築いてきました。いわゆる営業店という店舗での仕事と、本部で統括をする仕事の両方を担ってきました。そして山口銀行グループの北九州銀行での勤務時に、このキャリアを考えるきっかけとなったStartupWeekend(以下SW)に出会ったんです。

SWがきっかけとなって新しいキャリアを歩み始めた端田さん

── 銀行員時代にスタートアップへ。

山口市から転勤で北九州市に赴任した際、「この街で何か新しいことが出来たらいいな」と思っていたんです。その時に同僚が東京でFintechに明るいSWオーガナイザーの野中さんと何かの会議で一緒になって、そこから噂を聞きました。直感的に「わくわくする!」と思って開催に向けて動き出しました。

── どのようにプロジェクトを進められましたか?

一人でやっても面白くないだろうなと思い、賛同者を集めるために市役所のスタートアップ担当課を突撃しました(笑)森永さんという担当の方にお話をさせていただいたところ、後日、「面白そうだから一緒にSWを北九州へ持ち込みましょう!」と連絡をいただきました。

── 市役所突撃は全国でも類を見ないですね(笑)そしてその後は?

私は北九州赴任直後だったこともありネットワークがあまりなかったので、市役所の方が仲間集めを進めてくださいました。その中で主軸になったのが北九州高専です。滝本先生や辻さんがSW東京への参加を決めたものの私は予定が合わなかったので、初日だけ顔を出し「どうしても北九州でやりたいんです!」という宣言だけをして帰路に着きました(笑)

SW北九州に向けSW東京へ北九州高専メンバーが参加(Robotics 2017)

── 初めてご相談をいただいた際、街が一体となってスタートアップのコミュニティを育んでいこう、という気概が感じられました。

始まりは私のやりたいという一言だったんですが、賛同する仲間がどんどん集まってきて、物事は前に進んでいきました。第1回目の開催後は、SWを体験した人が次から次へと繋がって、気付けば自走するコミュニティが出来上がりました。記念すべき10回目を迎えて感動です。

── どうしてコミュニティは連鎖していったと思われますか?

同じ想いの人が集まるからだと思います。実は、山口銀行の藤本さんというSW宇部リードの方がいるんですが、SW北九州の引き継ぎはおろか最近までお会いしたこともなかったんです。けれども、SWへの想いを引き継いでいただき、本当に感激しています。

自発的にコミュニティを引き継いだ山口銀行後輩との出会い(SW北九州 2023)

── そんな端田さんが北九州以外のコミュニティ立ち上げに関わられたのは、どういった想いがあってこそでしょうか?

私は北九州の立ち上げの際に参加経験を持たずに関わったんです。そこで気付いたことは、ベテランの経験者がいないと運営のことで手一杯になってしまって、参加者と関わる大切な時間が少なくなってしまうなぁって。だからこそ、黒子として運営を支えられるように関門や周南や萩といった山口エリアでもご一緒させていただきました。

── そうやって手掛けたコミュニティは次に続く方々にバトンが手渡されていったわけですが、バトン渡しで大切なことはなんでしょう?

バトンを一つにしないことですね(笑)例えば北九州ではみんなで三本ぐらい持っていたと思います。私一人で全部を背負うことはせず、最初から分担していました。それこそ今も北九州に携わっている糸川さんや、今は新潟で活躍している辻ちゃんも持ってくれていたんです。

── バトンを一つにしない。

突然バトンを渡されると人ってアタフタしちゃうじゃないですか。けれども、みんなで持っていれば抜ける人が出てきてもちゃんと受け継がれてコミュニティは続いていきます。

仲間と一緒にコミュニティを手掛けてきた端田さん(SW北九州 2018)

── 受け継がれるコミュニティのバトン、素敵なお話をありがとうございます。そんなコミュニティから応援を受けアイデアをカタチにする人は、何を大事にすべきと考えますか?

創業支援に携わっていて思うのは、事業を伸ばしている方々は覚悟を決めているというか、振り返らずに直進される傾向にありますね。加えて、周りを巻き込む力が飛び抜けて高いです(笑)

── どんな風に巻き込んでいらっしゃいますか?

いつでもどこでも、これから手掛けたいことを周りに強く伝えていらっしゃいますね。そうすることで、誰が共感者なのかを把握していらっしゃって、どんな時もすぐチームを作って前に進んでいけるイメージです。

周りを巻き込み結果を出される起業家を支援される端田さん(SW萩 2021)

── そんな挑戦者を支える支援者側は何を大事にすべきでしょうか?

目指す方向を見失っている時に、背中をとんとん、とすることじゃないでしょうか。

── 背中をとんとん。

やっぱり挑戦されている方は眼差しからも感じるんですが、もう本当に一直線なんですね。それが良いことも多いんですが、時に違う方向を向いちゃっていることがあって。だからこそ、振り返ってもらえるように言葉を投げ掛けるようなイメージです。

振り返ってもらえるよう後ろから声を掛け続ける端田さん(SW関門 2019)

── どんな言葉を投げられますか?

本当に大切なものはなんですか?本当に今の優先順位は正しいでしょうか?何を最初に取り組むのが良いでしょうか?そんな問いを私は届けていきたいなと思います。

── 問いを投げることで気付きを与える支援の在り方を実践されていらっしゃるんですね。次は、これからコミュニティを立ち上げたいと願う方にアドバイスをいただけますか?

何かをやりたい、始めたいという強い想いは連鎖していくと思うので、チャレンジを続けてみてほしいです。けれども一人でやろうとはせず、仲間集めから取り組んでみてください。

── 仲間集めから始める。

わくわくする気持ちを分かち合える人がベストです。楽しそうなことをやっている人に声を掛けてみるとか、一緒にチームを組んだら面白いことが起こりそうだな、そんな人からアタックしてみてください(笑)

市役所アタックの仲間集めから始まったSW北九州コミュニティ(2017~)

── わくわくを分かち合う仲間と始めることが秘訣ですね。それでは最後に、今後の端田さんの展望をお聞かせいただけますか?

もっと近距離で、それこそ1:1で支えていく、そんなキャリアを歩みたいと思っています。

── 近距離で支えていく。

SW関門を支援させていただいた時に、税理士の相浦先生にお会いして「これだ!」って思いました。相手の立場に100%立って丁寧にお仕事をされている姿に惹かれて、税理士法人への転職を考え始めました(笑)コミュニティの仲間が挑戦を志す皆様を次のステージに送り出して、私はその少し先で背中を支えて、みんなで一緒になって未来を作っていければ嬉しいです。

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Founder’s Circle は、アイデアをカタチにする始まりの場。スタートアップに挑戦したい。起業に興味関心がある。そんな仲間が集う若手限定のオンラインコミュニティです。アイデアを考案したり、試作設計をしてみたり、資金調達を学んだりと、様々な角度から気付きを深めていきます。もし、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.