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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は沖縄県にてスタートアップエコシステム構築を推進する兼村 光さん。愛する沖縄を世界に開かれた場所にするための取り組みと想いについて伺いました。

── 兼村さんの現在の取り組みについてお聞かせください。

沖縄スタートアップエコシステムを盛り上げるため、県内の起業家マインドを持った人材育成やアクセラレーションマネージャーなどを務めております。

── 具体的にはどのような取り組みでしょうか?

志を持っている方々に入り口を提供するイメージです。例えばアイデアをお持ちであればメンタリングを通じたブラッシュアップであったり、またMVP作成支援を通じた仮説検証の加速であったりと、より角度の高いビジネスとなるようサポート事業を手掛けているんです。

── どういったきっかけからそのキャリアを歩み始めましたか?

思い返せば10年ほど前からの取り組みになるのですが、StartupWeekend(以下SW)を通じて起業家コミュニティの活動をやっていたことがきっかけでした。2017年に沖縄ITイノベーション戦略センター(以下ISCO)が設立された際、ご縁をいただき県から招聘されて今に至っています。

ISCOでご活躍の兼村さん

── 兼村さんは「支える側」のキャリアの魅力をどのように感じていらっしゃいますか?

まずは、挑戦者の方々から常にパワーをいただけるところですね。目を輝かせて新しいことを興していきたい方々の傍らに自分の身を置くことになるので、刺激に満ち溢れています。

── 他にはどんなポイントが?

発見ですね。沖縄の中にこんなに強い想いを持っている人たちがこんなにもいたんだって感動を覚えるんです。そしてそんな方々を繋げることで新しい未来が生まれてくる瞬間に立ち会うことにやりがいを感じています。

── 兼村さんの人生に「支援者のキャリア」は大きなインパクトを与えていらっしゃるんですね。

この10年を通じて、自分の人生は大きく変わりました。一介のサラリーマンがスタートアップの世界に触れることで、一つの利害関係の中だけから解き放たれて世界が広がっていったんです。目線が一つの企業や一つの人生から、気付けば地域やアジアといった風に目線が変わっていきました。

スタートアップの世界への入り口を届けるSW沖縄(2017)

── 支援者であり続けるためには、何を大事にすべきでしょうか?

フラットであることが大切じゃないでしょうか。新しいチャレンジをしようとすると、やっぱり周りの人たちから否定されることが多いんです。だからこそ、「そんな新しいことを考えてるの?いいじゃん!」といった風に、どうせ無理とかネガティブな考え方は持たない姿勢が大切ですね。

── そのような姿勢はどのようにして養われると感じていらっしゃいますか?

支援していることに満足せず、居心地のよい場所を飛び出して小さなチャレンジを重ねることではないでしょうか。自分自身も何かしらの挑戦をすることで、挑戦者の気持ちを深く理解して支えられるようになると思うんです。支援者は支援者と線引きせず越境することが大切ですね。

── 支援者でありながら挑戦者でもある兼村さんから、アイデアをカタチにする道を歩む方々にアドバイスを送るとすれば、どのようなものがありますか?

大きく分けると三つあって、一つ目は失敗事例を研究しておこう、ですね。

── 失敗事例。

成功は偶然によるところが大きくて再現性はないアートのようなもの、とよく言われるんですが、失敗には再現性がありサイエンスなんです。だからこそ、先人と同じ轍を踏まないように失敗から学んでおこうというアドバイスをお届けさせていただきたいです。

講演で学びを届ける兼村さん

── 二つ目をお伝えいただけますか?

素直さと頑固さという相反するものを兼ね備えよう、ですね。強い想いを持つのは大事ですが、頑固過ぎるとアドバイスを受け止められなくなってしまう。けれども逆に素直過ぎて人の意見を何もかも取り入れてしまうと軸がなくなってしまう。だからこそ、譲れないものを持ちつつ柔軟に進む姿勢を持っていただきたいなと思うんです。

── 最後のアドバイスは?

倫理観と道徳観を忘れずに、ですね。もちろん起業の理由がお金でも良いと思うんです。けれどもビジネスは最終的にはお客様が幸せになってこそ対価をいただけるもの。だからこそ、「お客様が幸せになっているところを見て、自分も幸せになれるかどうか」という感覚が大事だと思うんです。私も支援者として、挑戦者の方々が事業で成功されて幸せそうにしているところを見て、心から幸せを感じています。

── 素敵なアドバイスをありがとうございます。そんな風にして兼村さんが支援されているスタートアップのエコシステムは、どのようにすれば育つと考えていらっしゃいますか?

対話が重要ではないでしょうか。何故、それが必要なのかを言語化して、関わる関係各位と言葉を交わし続けていく。そうすることでお互いのビジョンが擦り合って連携が取れるようになっていくと思うんです。

関係各位と連携して開催された沖縄スタートアップフェスタ(2020)

── ビジョンが擦り合う。

ビジョンって、綺麗事が書いてあることが多くって、短い言葉に圧縮されちゃってるじゃないですか。そうなると行間とか、その中に込められた想いとかが零れ落ちちゃうことが多いので、そこをきちんと補完して理解いただくことが重要だと思うんです。そうすることで、誰もが当事者として心躍らせ、自ずと行動を始めていく。またその姿を見た人が、面白そうだと思って関わりを深めていく、その連鎖が理想ですね。

── エコシステム構築の果てに、どんな未来を思い描いていらっしゃいますか?

大好きな沖縄のグローバル化に貢献することです。沖縄って日本のアジアに対する玄関口だと思うんです。飛行機移動の4時間圏内に何と20億人の人口がいるんですね。そんな風に世界に開かれているアセットを持っているからこそ、グローバルの目線を持った起業家が当たり前のようにいる未来にしていきたいんです。

── 世界に開かれた沖縄の可能性

世界との繋がりが強化されれば、その環境を求めて沖縄に住む人たちも増えると思うんです。東京からテレワークでお仕事を貰うのではなく、自分たちでビジネスを作り出し、それを世界に届けていく。結果として所得向上や教育環境の発展にも寄与していく。そんな稀有なポジションを日本の中で確立した10年後や20年後の沖縄の未来を夢見ています。

沖縄×台湾のエコシステム対談に登壇の兼村さん

── 沖縄の未来に心躍ります。最後は兼村さんと同じように、地域を発展させようと尽力する全国各地の仲間にメッセージをいただけますか?

やり続けよう、ですね。

── その心は。

自分の経験になるんですが、10年前からスタートアップに関わり始めて、最初はそれはお仕事でもなんでもなかったんです。仕事以外の自分の楽しみだったんです(笑)それをずーっと続けていたところ、ひょんなことで声をかけていただいて、今の自分があるんです。わらしべ長者みたいに全てが繋がってきたんです。

ずっと続けたことから全てが繋がり始めた兼村さん(SW沖縄2019)

── Connecting the dots.

続けることで紡がれた出会いから、新しいチャンスは目の前に転がり込んでくるんです。最初はそれに戸惑いを感じることもあるかもしれませんが、居心地が良い場所にずっと居続けては始まらないので、そこは物怖じせずに越境していくことが大事ですね。やり続けて、飛び込み続けて、そして未来が始まります。

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Founder’s Circle は、アイデアをカタチにする始まりの場。スタートアップに挑戦したい。起業に興味関心がある。そんな仲間が集う若手限定のオンラインコミュニティです。アイデアを考案したり、試作設計をしてみたり、資金調達を学んだりと、様々な角度から気付きを深めていきます。もし、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.