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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は技術顧問やアドバイザーとして活躍するマツモト サトシさん。スタートアップへのチャレンジに欠かせない在り方について伺いました。

── マツモトさんの現在の取り組みについてお聞かせください。

解体工事のプラットフォームを運営する株式会社クラッソーネにてCTOを勤めています。また他には技術顧問やアドバイザー等で複数社を支援しつつ、エンジェル投資的に何社か出資しています。

── マツモトさんはMisocaを弥生株式会社に事業譲渡されていらっしゃいますが、スタートアップを志そうと思ったのはどういったきっかけがあったのでしょうか?

あれは2010年ぐらいの時でした。その当時一緒に勉強会を主催していた友人と深夜のファミレスで議論が行われて「ぼくらの今後の人生があまりパッとしなさそうな雰囲気なのだが、何がよくないのか。どうすればちゃんと成果を出せるんだろう」と。

── 現状打破に向けた作戦会議を開かれていたのですね。

そこで一つの結論が出たんです。「チャレンジをしていないからだ。要は勇気がないんでしょ、だ」と。現状は楽しいけれども、自分たちがリスクをとって本気で取り組んでいない。だからリターンがない。だったら、数年頑張ってみようぜ。ダメだとしても命まではきっと取られないんだから、と心に決めそこから全てが始まりました。

── そうやってMisocaは誕生していったのですね。マツモトさんはご自身でスタートアップに挑戦されるだけでなく、支援する取り組みも手掛けていらっしゃいますが、そちらにはどういった物語があるのでしょうか?

そうやって2011年に起業した後、2013年にStartupWeeknd(以下SW)名古屋と出会ったんです。当時、仲良くしていた方が審査員として招待されていたので冷やかしで参加したんです(笑)そうしたら、閉会後にオーガナイザーの方から運営に誘われたんですよ。

SW名古屋2013集合写真(初開催)

── 当時から運営気質だったんですね(笑)

実は当時、ITエンジニア向けの勉強会とか、コミュニティ運営もやってたんです。なので、きっとできるだろうなと思ったことと、頼まれたことや相談されたことは一度やってみる方針なので、引き受けることに決めたんです。

── そして気付けばリードオーガナイザーへ、そしてファシリテーターへ、ですね。

楽しかったので気付けば継続しちゃってました(笑)もちろん最初は大変だったんですが、慣れれば楽しくなってきて、気付けばコミュニティにコミットするようになっていました(笑)

── そんな風にしてイベントを重ねることで生まれ始めるコミュニティは、どんな風にすれば育つのでしょうか?

まずは、コミュニティのイベントに参加した人が「来た意味があった」と思えるよう準備や設計をすることかと思います。

── 来た意味があった。

いつでも相談できる人との繋がりを得られたりとか、起業のエッセンスを学べたりとか、同じ目線や立場で進んでいく仲間と出会えたりとか、そのコミュニティに行きたい、所属したいと思うような機会の提供が大事だと思っています。

コミュニティを通じて機会を提供されるマツモトさん

── そんなコミュニティの中で、アイデアをカタチにするためには何を大切にすべきでしょうか?

顧客の課題を解決することが最も大事だと思っています。ビジネスは誰かが困っていることに対して、自分ができることを掛け合わせ、製品やサービスを作り上げていくプロセスだからこそ、顧客を助けることを念頭に置くことが大事ですね。もちろん、そうではないスタートアップも時々あったりするんですが。

── 顧客の課題解決にならないスタートアップ。

カリスマ的であったり、壮大なビジョンだったり、キラキラした感じとかもあるかとは思うんですよ。そうすると実際の足元を見誤ることも多いんじゃないかな、と。だからこそ、どれだけの価値を実際に創出しているのかでスタートアップを判断するのが良いかと思います。

── スタートアップの判断軸をお伝えくださりありがとうございます。そんなチャレンジを支援する側は何を心掛けるべきだとお考えですか?

こうするべきだと強く言わないこと、ではないでしょうか。成功は運やタイミングに左右されるところも大きくて、再現性はあんまりないと思うんです。だからこそ、支援する側は多様な情報を提供して、挑戦者の選択肢を広げることに務めるべきだと思うんです。

── もし仮に支援者の言葉を一切受け取らず猪突猛進される方がいらっしゃった場合、どうされますか?

「やってみて学ぶ」のプロセスを早く学べるよう、軽く煽って行動を導きます(笑)そこまで言うなら、その通りやって結果を出してみてよ、と。

ファシリテーターとして軽く煽って行動を促すマツモトさん

── 結果を出すためには行動から学ぶしかない。

成功はたまたまだからこそ、想像上の議論に一切の価値はなくて、小さく試してみること。その中でもし上手くいきそうな何かを見つけたら本腰を入れる、ダメだったら引いてみる、その感覚をなるべく早く身に付けて貰えればなと思うんです。

── そうやって行動を重ねる方々の中で、特に伸びそうな方はどのような特性を持っていらっしゃいますか?

凹み過ぎないことですね(笑)やらかしちゃったー、どうしよう…。なんて塞ぎ込んでいると、次へ進む足枷になるだけなんです。それはそれ、これはこれ、と自分の心の平静を保つために線を引くことが大切です。

── マツモトさんの仰っているエッセンスは、”No Talk, All Action” と通じるものが多いですが、このスタートアップの掛け言葉をマツモトさんの言葉で意訳すると、どんな表現になりますか?

早めに転んで先に進もう、ですね。大事故に遭う前に、小さな怪我をするようなイメージです。例えばスキーを習う時ってまず倒れ方から学ぶじゃないですか。それと同じです。倒れ方を知っていれば、滑落したり加速し過ぎたりして大惨事にはならないです。

「早めに転んで先に進もう」を実践で届けるマツモトさん

── 柔道でも受け身から習うのと同じですね。

SWは失敗の仕方を学べる場所だと思うんです。自分もスタートアップを経験したからこそよく分かるんですが、この3日間で起こるトラブルは大抵、創業1年目に経験するものたちばかりなんです(笑)だからこそスタートアップを志す時は、この小さく転べる場所で経験を積んで貰えれば嬉しいです。

── 最後に、スタートアップの始まりを手掛けるマツモトさんから、何か新しいチャレンジを始めたい皆さまにメッセージをいただけますか?

大きく分けて二つあって、一つ目は「みんながみんな起業しなくていい」というメッセージです。世の中の課題を見つけ、それを解決しようと動き出したなら、それはアントレプレナーなんです。短期で急成長するスタートアップに挑戦せずとも、世の中をよくすることはできるんです。会社員をやりながら取り組んでもいいんです。置かれた環境の中で、みんなで世界を良くしていきましょう。

── 課題解決に従事する人は誰もがアントレプレナー。素敵な言葉をありがとうございます。もう一つはなんでしょうか?

大抵の事は踏み出せば見える景色が変わるからこそ、挑戦を始める際には勇気を持てば大丈夫です。勇気を中々持てないとの声もいただくんですが、勇気を出すには「悩んだら前に進む」と決めておけば大丈夫です。選択肢から後ろを消した上で、どうやって進むかに頭を使い、踏み出していきましょう。

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Founder’s Circle は、アイデアをカタチにする始まりの場。スタートアップに挑戦したい。起業に興味関心がある。そんな仲間が集う若手限定のオンラインコミュニティです。アイデアを考案したり、試作設計をしてみたり、資金調達を学んだりと、様々な角度から気付きを深めていきます。もし、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.