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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は宇都宮でコミュニティマネージャーとしてゼロイチ支援を手掛ける小川 紗理奈さん。スタートアップと銭湯への情熱について伺いました。

── サリナさんの現在の取り組みについてお聞かせください。

新規事業開発、いわゆるゼロイチのお仕事に携わっています。具体的には大手企業様の新規事業開発支援であったり、起業家の方々が入居する行政のコワーキングスペース、宇都宮ベンチャーズでコミュニティマネージャーを務めたりと幅広く取り組んでいます。

コミュニティマネージャーとしてイベントを指揮するサリナさん

── どうして今のお仕事を?

自分は新しい物事が立ち上がる瞬間が大好きなんです。そして何よりもキラキラと目を輝かせて挑戦している人も大好きなんです。ゼロイチは大変なこともたくさんあるにも関わらず、それを楽しんでやっている人たちに憧れも抱きますし、そんな方々と肩を並べて一緒にお仕事をしたいとも思うんです。

── ピンチさえもチャンスに変えて楽しむ心意気(笑)

そう、惹かれちゃうんです!(笑)そんな起業家の方々みたいに、誰もが心に火を付けて挑戦することが当たり前になって欲しいなと私は思っていて、そのために日々頑張っています。StartupWeekend(以下SW)宇都宮のリードに立候補したのもそれが理由です。銭湯と並ぶ私の生き甲斐の一つですね(笑)

── そもそも、SWとはどうやって出会われました?

最初は行政からの関わりだったんです。宇都宮市役所時代にスタートアップ支援の部署にいて、もっと学ばなくちゃと思っていたんです。起業家に憧れがある半面、そもそも自分がよく理解できていないという引け目もあって。それで常川さんに相談してみたら、近々SW宇都宮を開催するから、まず参加してみるのがいいよと言われちゃって(笑)

スタートアップ支援者としての学びを得るため飛び込んだSW宇都宮(2021)

── 支援者としての学びを得るために参加されてみて、何を感じ取られましたか?

タクトさんもその場にいらっしゃって衝撃を受けて、スタートアップってこんなに難しいんだ!って心の底から思いました(笑)実際、私はその場でゼロイチを上手く組み上げることができなかったんです。ほんっとうに悔しくって(笑)けれども失敗から学ぶ、行動から学ぶというエッセンスを掴めた気がして、その後のお仕事に繋がっていったんです。

── 失敗と行動から学ぶ。プログラムの根幹を成す考え方がサリナさんに伝わり活かされたようで嬉しいです。少し話は変わりますが、先程スタートアップ支援と並んで銭湯が生き甲斐と仰っていましたが、それはどういった取り組みになるのでしょうか?

宇都宮に唯一の銭湯があるんですが、そこの販促支援をお手伝いしています。お掃除をみんなで一緒にしたりとか、他にもいろんな銭湯イベントを作って少しでも客足が増えるよう伴走支援をしています。完全に趣味の世界ですが没頭しています(笑)

── 銭湯へのモチベーションはどちらから?

ちょっと長くなっちゃいますよ、大丈夫ですかね?私が銭湯を大好きになった理由は子供の頃のある体験からなんです。小さい頃はアトピーが酷くて、肌がボロボロだったんです。からかわれたこともあって、ちょっと学校に行けなくなった時期まであるぐらい。そんな時、親に銭湯へ初めて連れていってもらったことがきっかけで、学校に行けるようになったんです。

原体験から銭湯への貢献を始めるようになったサリナさん

── 銭湯に足を運んで学校に行けるように。

服を脱いでお風呂に入ってみると、いろんな肌の人がそこにはいたり、いろんな体の体型の方がいたりと、誰もが千差万別だったんです。みんな違ってそれでいいんだって思えたんです。そして入浴してさっぱりして牛乳を飲んだら、学校の嫌だった気持ちが見事に吹き飛んじゃう感動体験をしたんですね。それで翌日から元通り学校に通えるようになったんです。私の人生は銭湯に救われたんです。なので私は入浴文化を街から消したくないと強く願って、日々取り組んでいます。

── サリナさんの銭湯に対する情熱の源泉、お伝えくださりありがとうございます。そんな風にして自身の願いを叶えるべく動き続けるサリナさんにとって、アイデアをカタチにする際に大切なことはなんだと思いますか?

実は私の頭の中には一つの言葉があるんです。取り敢えずDo!というものが。大好きなSWの「No Talk, All Action」と近い意味ですね(笑)

── 取り敢えずDo!(笑)

やっぱり物事って動いてみて検証を重ねてみないと分からないじゃないですか。こっちが正解だと思って進んだ道が不正解だってこと、よくあるじゃないですか(笑)頭の中と現実はやっぱり違うからこそ、それを念頭に私は生きることが大事だと思うんです。

取り敢えずDo!でアクセラレータープログラムにも参加したサリナさん

── Doに躊躇する方も多いかと思うのですが、どうすれば踏み切れますか?

プライドを捨てることだと思います。自分が本当にやりたいこととか、目標にしていることを真剣に考えていると、小さな恥とかプライドって簡単に消え去っちゃうと思うんです。そいつたちがいつまで経っても消えないということは、本気じゃないんです。プライドに邪魔されちゃうと、いつまで経ってもどこにも辿り着けません。

── サリナさんの真剣さと真っ直ぐな生き方が伝わってくる、そんな素敵な言葉をありがとうございます。そんな風にしてDoを重ねる人を支える側は何を心掛けるべきでしょうか?

正直、まだ分からなくて。それが私の喫緊の課題なんです(笑)SW宇都宮のリードも担わせていただいているんですが、まだ手探り状態で(笑)ただ、そんな私が朧げに感じていることは、出来る限り干渉しないことが正解なんじゃないかと。

── 干渉しないこと。

まだ上手く表現できないんですが、個人の能力を自身で発見してもらえる環境作りのイメージです。例えば公園に子供たちが遊びに来るじゃないですか?公園の木は遊ぶ時に邪魔にならないし、時には子供たちの遊び道具の一つとなる。けれども、もし遊びの対象にならなければ木があることを人は忘れてしまう。背景として自然に溶け込んでしまう。それこそが支援者のあるべき姿なんじゃないかと思っています。

場に自然と溶け込んで支援されるサリナさん(Open session Friday)

── 必要な時に力になれる、けれども押し付けがましくはない。そんなイメージですね。そんな風にして支援者と挑戦者が集うコミュニティは、どうすれば育っていくとサリナさんは考えていらっしゃいますか?

同じ人が同じ場所に残り続けないことが大事ではないでしょうか。会社から行政まで、どうしても組織に影響力を持った人が君臨し続けると老害になってよくないことが引き起こされてしまいます。だからこそ、常にメンバーが入れ替わっていく必要があると感じています。

── どんな風に人を入れ替えるのが良いでしょうか?

もちろん、めまぐるしく入れ替わっちゃうと組織が成り立たなくなっちゃうので、少しずつ想いをきちんと引き継ぐ形で交代していくのがいいと思うんです。タマネギの皮が向けて綺麗になるように、けれども皮を剥いたからと言ってタマネギと別物にならないように(笑)

── 確かに。めまぐるしく皮を剥くとタマネギそのものが消えちゃいますし、剥いた果てにタマネギとは違うものになっちゃったら大問題ですしね(笑)ちなみに、想いを引き継ぐポイントはありますか?

リーダーの情熱がそれこそ欠かせません。熱量がなければ応援して共感してくれる後継者が登場せず、引き継がれることもないんです自分も今でこそSW宇都宮のリードを務めていますが、それは先輩たちの想いに当てられたからなんです。宇都宮から世界を変える起業家が生まれる場を作っていきたいって、気付けば思うようになっちゃってたんです。

世界を変える起業家が生まれる場を手掛けるサリナさん(SW宇都宮 2023)

── リーダーの熱が次のリーダーを生む、ということですね。サリナさんはリーダーとしてこれからたくさんの人を巻き込んでいくと思うのですが、どんな心掛けを持っていらっしゃいますか?

メタ認知をして自分のYESとNOを見極めること、だと思っています。

── メタ認知がとっても苦手なので解説をお願いします(笑)

実は私、能力が全然高くなくって(笑)素材で生きてるよね!と言われちゃうぐらいなんです。それは何かというと、自分が背伸びして頑張っても出来ないことは、すぐにSOSを出しているからなんです。プライドも恥も捨てて理想のために頑張るタイプなので、他力本願の姿勢を全力で貫いています。

── 恥とプライドを捨て他力本願を。

もちろん、ずっと頼るわけじゃないですよ(笑)助けてもらった後は自分でやってみたりとか、どうしても自分じゃ無理な時は他の人に代わりにお任せをさせてもらったりとか、助けてくださる周りの皆さまと連鎖するよう小さな工夫を重ねています。

── 自分自身を客観的に捉えて、そこから恥を捨て仲間を巻き込み、自分自身の行動も改めて理想に近付いていく。素敵な在り方をお伝えくださり嬉しいです。そんなサリナさんの今後のチャレンジはどのような予定でしょうか?

ゆくゆくは自分自身でスタートアップをしたいと思っているんです。今では宇都宮でコミュニティを育て支援する立場にいるんですが、私が起業を志す方々にとってのベンチマークとなるような存在になっていきたいんです。

── 起業を志す方々にとってのベンチマーク。

あ、私でも起業家になれるんだ、宇都宮でもできるんだ、って思ってもらいたいんです。起業ってやっぱり敷居が高くって、そしてやっぱり地方じゃできないって思ってる人も多い。だからこそ、私が出身の宇都宮でチャレンジを起こしていくことで、みんなに背中を見せていきたいなと思うんです。アイデアの先に行けるように。

出身の宇都宮のために行政時代からアクションを重ね続けるサリナさん

── アイデアの先。

世界を変えたアイデアって、全て人が思いついたものじゃないですか。そして人間って能力に実は大きな大差はない。だからこそ思うんです。誰でも世界を変えられる可能性を秘めているんだって。だから誰であったとしても大丈夫。自信を持って前へ前へと進んでいけるんです。

── 心が震えるメッセージをありがとうございます。最後に、サリナさんと同じように地域を盛り上げたいと願う、コミュニティを育てる全国の仲間にエールをいただけますか?

私は宇都宮から、世界を変えるスタートアップを、そしてそれを支える熱いコミュニティを作ります。というわけで、他の自治体はお任せします!他の区域はお任せします!みんなで横に並んで一緒に日本を前に進めていきましょう!もっともっと熱くしていきましょう!!

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.