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挑戦を支える全国各地の皆様に光を当てるSupporter Interview。今回のインタビュー対象は滋賀大学にて准教授を務めつつ、アイデアをカタチにする場を手掛ける山下 悠さん。ご自身でもプレイヤーとしてビジネスを推進される想いや背景について伺いました。

── 山下さんのご活躍についてお聞かせください。

滋賀大学で准教授として働きつつ、Startup Weekend(以下SW)奈良で考えたビジネスをカタチにすべく取り組んでいます。

── アイデアをカタチにする週末から実際にプロジェクトを立ち上げられたのですね!具体的にどのような取り組みでしょうか?

ロスチェンジプロジェクトといいます。災害備蓄用食品を中心に消費期限が過ぎてしまったお米をパルプに混ぜ、新しい紙素材「kome-kami」を作り販売しています。個人よりも法人のお客様が多く、箱やパンフレットなどに活用されています。

── どうして週末だけに終わらせず、このアイデアを本気でカタチにしてみようと思われました?

私は滋賀にある「フードバンクびわ湖」の事業に関わらせていただいています。フードバンクは残念ながら収益を生まない構造なので、なんとかしたいなと思っていたんです。そこでSW奈良の1週間前に食品ロスをテーマにしたアイデアソンを開催したんですが、災害備蓄用食品を取り扱ったチームがなかったんですね。そこでやってみようと思ったんです。

── 山下さんはそうやってプレイヤーとしてアイデアをカタチにしつつ、運営側としても多岐に亘ってコミュニティに関わられていらっしゃいますが、その想いの源泉はどちらにありますか?

「誰もが起業を止めない社会にしたい」という想いが自分の中にはあるんです。

── 起業を止めない社会。

今の日本社会って、新しい挑戦を始めようとすると、必ず誰かがストップをかけるんですね。本当は誰だってやりたいことがあるにも関わらず。そうじゃなくて、応援し合えるような関係が主流になっているような、誰もが遠慮せずにアクションすることが当たり前の世界になって欲しいと願っているんです。もちろん、SWはわくわくするということがもちろんありますが(笑)

SWにて心躍る気持ちを伝播させ続ける山下さん

── 支える側でもあり、カタチにする側でもある山下さんにお伺いしたいのですが、事業作りにおける大事なことはなんだと考えていらっしゃいますか?

これは自分の実体験から来ているんですが、「繋げること」に尽きると思うんです。

── もう少し深掘りしてお伝えいただけますか?

自分が災害備蓄用食品の食品ロスの問題を何とかしたいとピッチした時、なんと会場の中に紙の卸売業のアトツギの方がいらっしゃったんですね。そして、ジャッジの方のお知り合いの中にコクヨのノートの最終工程を手掛けていらっしゃる方がいて、そこもご紹介いただいたんです。どれもこれも本当に本当に偶然ばかりなんですが、おかげで圧倒的なスピードでアクションを重ねることができたんです。

偶然の出会いと繋がりから加速した kome-kami

── 繋がりからアイデアがカタチになったエピソードを共有くださりありがとうございます。逆にそんなプレイヤーの皆さまを支える際に心掛けることははなんでしょうか?

なんらかの強制力を働かせて、最初の一歩を踏み出させる、ということに尽きると思うんです。

── 強制的な第一歩。

私のゼミに入ろうとする学生には、SW参加を義務としています。もちろん、その一度きりで終わってしまう場合があるものの、その一度で目が覚めて無数の行動を起こし始める人が毎年1人ぐらい必ず登場するんです。ロスチェンジプロジェクトのエピソードを伝えると、「山下先生だから出来たんでしょ」みたいなことを言われるんですが、行動を起こして繋がりを増やしたなら、誰だってきっとできるに違いないんです。

学生たちに始まりの一歩を届け、行動を導く彦根

── 踏み出すことさえ出来れば、ですね。素敵な言葉をありがとうございます。そんな風にしてアイデアをカタチにするコミュニティを発展させるためには、どんな工夫を盛り込むべきでしょうか?

中に入れる人を増やしていくことに尽きると思うんです。やっぱりコミュニティはずっと所属し続ける義務がない場所なので。そしてもう一つ、いなくならない人を巻き込んでいくことも重要ではないでしょうか。例えば個人を巻き込むだけでなく、既に継続している他の団体とか、地域の教育機関を巻き込んだりとか。学生たちだけでコミュニティを作ると、卒業していなくなって続かないなんてことも往々にしてありますしね。

── 発展以前に、立ち上げる時にはどのような工夫が必要と考えますか?

近隣の近しい属性のコミュニティの関係性をきちんと築くことではないでしょうか。やっぱり立ち上げる時は自分一人では何も成せないので、自分がやりたいと手を挙げた時に、すぐに協力してくれる仲間がたくさんいる状況を整えることが大事です。

── 仲間がたくさんいる状況を作ること。何かエピソードをお持ちでしょうか?

例えば今、台湾と日本の関係を活かして、グローバルなSWを立ち上げようという構想があるんですね。けれどもそれはいきなりゼロから始まるものではなくて、私が台湾でアントレプレナーシップについて日本語でお話をする機会をいただいたことが起点にあります。

そうすることで現地の日本語学校の皆様とのネットワークも出来て、実際にコミュニティが立ち上がる種になっているんです。そうすることで日本と台湾との掛け合わせが更に加速してイノベーションが生まれるんじゃないかと期待で胸が膨らみます。

台湾で日本のアントレプレナーシップ教育について講演される山下さん

── グローバルな構想、心躍ります。最後に山下さんから、新しいことに挑戦したいと願う方にメッセージをいただけますか?

SWの「No Talk, All Action」はもちろんですが、やはり「繋がりを持ちましょう」という言葉をお届けさせていただきたいです。

── 繋がりを持つ。

それは友達でもなく憧れでもなんでもよくて「この人、すげーな」とか「面白い人だなー!」と思う人についていくだけでも大丈夫です。そうやってついていくこと自身が行動になり、その行動がレベルアップに繋がるんです。そして繋がることで学び合い、助け合いが加速して、理想の未来に少しずつ繋がっていくんです。私が一歩踏み出して始まったロスチェンジプロジェクトは繋がりから生まれました。これを読まれた皆様の未来も、繋がりから飛躍することを心から願っています。

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Founder’s Circle は、アイデアをカタチにする始まりの場。スタートアップに挑戦したい。起業に興味関心がある。そんな仲間が集う若手限定のオンラインコミュニティです。アイデアを考案したり、試作設計をしてみたり、資金調達を学んだりと、様々な角度から気付きを深めていきます。もし、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ登録いただけると嬉しいです。

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interviewer / 中本 卓利Facilitator. Community Manager. Evangelist.